巻頭言
新興・再興感染症で病める人は病院へ来る─ルワンダで再認識した“当たり前”のリアリティー
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- 掲載誌
- インフルエンザ Vol.27 No.1 5-6, 2026
- 著者名
- 南宮 湖
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 感染症
- 診療科目
- 一般内科 / 感染症内科
- 媒体
- インフルエンザ
私は現在,感染症学教室の責任者として研究・教育に携わると同時に,大学病院における感染制御の責任者という立場を担っている.病院の感染制御の業務の一環として,新興感染症に備えるための事業継続計画,いわゆるBCP(Business Continuity Plan)の策定が求められている.各医療機関と行政が取り交わす「医療措置協定」が感染症法に明記されたことにより,BCP 策定の取り組みは各医療機関で一層加速している. パンデミック後の日本では,BCP という言葉自体は広く認知されるようになったが,実際に計画を策定する段階になると,個々の組織体に合わせた計画立案は想像以上に難しい.どうしても新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の経験が強烈であったため,計画の多くが「COVID-19」相当の呼吸器感染症を想定したものになってしまう.他方で,COVID-19 とは異なる性質をもつ新興・再興感染症を,どれほど具体的なイメージとして描けていたのか,と問われると不安しかない.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
