マイコプラズマ感染症は,Mycoplasma pneumoniaeM.pneumoniae)による感染症である.学童や若年成人を中心に発生する市中肺炎のひとつであるマイコプラズマ肺炎を起こす病原体である.2000年頃より,治療薬であるマクロライド耐性肺炎マイコプラズマ(macrolide-resistant M.pneumoniae:MRMP)が出現し,われわれの教室のデータでは,M.pneumoniaeにおけるマクロライド耐性率は,2012年に81.8%とピークとなった.その後,症例数と相関し増減しており,昨年は54.1%であった.

実際の治療として,マクロライド系抗菌薬による治療開始後,48時間以内に解熱を認めなければ,ニューキノロン系抗菌薬やテトラサイクリン系抗菌薬などの他剤への変更が必要で,特に発症からの発熱期間が長くなればなるほど,免疫過剰になっている可能性が高く,そのような症例では抗菌薬のみならず,ステロイドの併用により炎症を抑える必要がある.