小児COVID-19に対する薬物療法については,日本小児科学会のフローチャート1)を参考に,重症度・重症化リスク因子・年齢を考慮し決定しますが,小児を対象とした薬物治療の臨床研究は限られ,安全性に懸念があること,さらに,多くの場合軽症で経過することから,対症療法が基本です(図1).ただし,基礎疾患の合併により重症化リスク因子がある場合や,急速な症状の進行で酸素吸入や人工呼吸器の使用など,中等症以上となった場合には,積極的な薬物治療が必要です.