2024年3月以降,米国で乳牛にH5N1 高病原性鳥インフルエンザウイルス(HPAI)の感染が確認されています.このウイルスは世界中の野鳥や家禽でみつかっており,さらに哺乳類動物への流出(spill over)感染がみられていますが,乳牛での感染報告は初めてです.遺伝子解析の結果,本ウイルスはHA遺伝子がclade 2.3.4.4bに属し,北米で野鳥や家禽のあいだで広がっているウイルスと高い相同性を示しています1)