疫学
現状における新型コロナウイルス感染症の疾病負荷について
掲載誌
インフルエンザ
Vol.26 No.2 25-28,
2025
著者名
古瀬 祐気
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
感染症
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
媒体
インフルエンザ
Key Words
新型コロナウイルス
/
疾病負荷
/
疫学
/
感染対策
2024年現在も新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は社会に大きな影響を与えている.ワクチン接種やオミクロン株の登場によって致死率は低下したものの,免疫の減衰や新たな変異株出現のために流行状態が続いている.2022年以降は毎年3万人以上のペースで死亡者が出ており,後遺症に悩む患者の増加も大きな問題となっている.また,医療現場では感染者の受け入れ困難や医療従事者の疲弊といった課題も続いている.COVID-19は今後も私たちの社会に存在し続けるため,状況に応じたワクチン接種や基本的な感染対策がこれからも求められる.そして,次のパンデミックまでに感染の流行状況に応じて柔軟に病床を確保し,効率的に運用する仕組みを整備しておく必要があるだろう.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。