公衆衛生
急性呼吸器感染症サーベイランスのあるべき姿
掲載誌
インフルエンザ
Vol.26 No.2 19-24,
2025
著者名
谷口 清州
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
感染症
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
媒体
インフルエンザ
Key Words
サーベイランス
/
急性呼吸器感染症
/
ILI
/
ARI
/
パンデミック
急性呼吸器感染症サーベイランスは,インフルエンザなど,軽症から典型例,重症まで非常に臨床症状の幅が広い普遍的な急性呼吸器感染症の流行を効率的に把握するためのサーベイランス手法であり,ILIあるいはARIの患者を把握し,それらにおける当該病原体の陽性者数の割合,あるいは陽性率をもって評価することによって,当該感染症の流行状況と地域での感染リスクを把握するものである.COVID-19パンデミック後の呼吸器感染症の疫学の変化を受けて,呼吸器系ウイルス感染症のベースラインを把握し,今後の新たな呼吸器ウイルスのパンデミックに備えるものとしても期待されている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。