感染防御
新型コロナウイルス感染症対策の今後
掲載誌
インフルエンザ
Vol.24 No.3 31-37,
2023
著者名
古瀬 祐気
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
感染症
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
媒体
インフルエンザ
Key Words
新型コロナウイルス
/
感染対策
/
サーベイランス
/
マスク
/
ワクチン
2023年5月から,新型コロナウイルス感染症は5類感染症へと分類が変更された.これに伴い,これまでとは流行状況を評価する方法が変わることに留意しなければならない.手洗い・マスク・ワクチン接種・換気などはいずれも科学的に効果が期待されるものであり,今後も状況に応じて行っていくことが望ましい.医療機関や介護施設においては,コモンディジーズの1つとしての感染対策が求められる.標準予防策が基本となるが,加えて重症化リスクの高い人たちを守るための配慮が必要になる.今後は,感染対策がおろそかにならない社会経済活動,そして社会経済活動が止まらないような感染対策というものを考えていきたい.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。