診断
エムポックスの診断
掲載誌
インフルエンザ
Vol.24 No.3 15-18,
2023
著者名
吉河 智城
/
下島 昌幸
記事体裁
抄録
疾患領域
感染症
診療科目
感染症内科
媒体
インフルエンザ
Key Words
エムポックス
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診断
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リアルタイムPCR
2022年5月以降,新たな感染様式を現した非古典的なエムポックスが世界的な流行を起こしている.日本においても2023年5月の時点で120名以上の患者が確認されており,そのほとんどは海外渡航歴がない.一方でアフリカ地域での古典的なエムポックスのアウトブレイクも続いており,世界的な人流の回復に伴い引き続き輸入感染症としても検査,診断体制などの整備を継続する必要がある.エムポックスの鑑別診断にはウイルス特異的な遺伝子検査が要となり,世界的にリアルタイムPCRが趨勢である.本稿では特にエムポックスの診断に関する各論,総論を行うとともにその理解の一助となる情報を述べる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。