ノイラミニダーゼ(NA)阻害薬の耐性は,基本的に各薬剤への感受性をin vitroでウイルスの増殖が抑制されるかを調べることによって行われます.ウイルスの増殖が50%に抑制される薬剤の濃度(50% inhibitory concentration;IC50)を算出して評価します.IC50を測定する方法は2種類あります.基質としてMUNANA(4-(methylumbelliferyl)-N-acetylneuraminic acid)を使用する蛍光法とNA-StarあるいはNA-XTD基質を用いる化学発光法です.IC50の測定は,対象とする分離ウイルスを,それぞれの薬剤の希釈系で培養するため,方法は同じですが,各薬剤で希釈系の濃度が異なっています.検査したウイルスのある薬剤のIC50値が基準となるいくつかのウイルスで示されたIC50値に比較して著しく高くなった場合に耐性と考えます.
「Key Words」ノイラミニダーゼ阻害薬,IC50,耐性,H275Y変異