治療(インフルエンザ)
ファビピラビルに期待すること
掲載誌
インフルエンザ
Vol.14 No.1 31-35,
2013
著者名
小林治
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
感染症
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
/
耳鼻咽喉科
/
老年科
/
小児科
媒体
インフルエンザ
インフルエンザの症状はウイルスに対する免疫反応に依存している. 患者背景に依存しない重症化は季節性インフルエンザでもみられるので, インフルエンザ治療における病勢阻止のための抗ウイルス療法は必須である. ファビピラビルはinnovativeな作用機序による殺ウイルス作用を有する抗インフルエンザ薬である. 現在日本では承認待ち, 米国では第II相を終了した. 臨床試験におけるオセルタミビルとの比較では, 検出ウイルス量が多い症例に対して有意に高いウイルス陰性化率を有する. この特性はノイラミニダーゼ阻害薬と異なるものであり, 臨床においてノイラミニダーゼ阻害薬の欠点を補うものとして期待される. 「1 ファビピラビル開発の進捗状況」ファビピラビル(favipiravir, T-705)は富山化学工業株式会社が独自に開発中の新規抗インフルエンザ薬である. 米国国立衛生研究所(National Institutes of Health; NIH)のグラントを獲得後, 食品医薬品局(Food and Drug Administration; FDA)の優先審査権のもとに, 2007年より日本と米国で第II相臨床治験が行われ, 米国では第II相試験が終了, 日本では2009/10~10/11シーズンにかけて第III相臨床試験が終了しており, 現在は承認待ちである.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

