QUESTION & ANSWER(インフルエンザ)
インフルエンザによって異常行動は起こるのでしょうか.
掲載誌
インフルエンザ
Vol.13 No.3 28,
2012
著者名
廣津伸夫
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
小児疾患
/
感染症
診療科目
耳鼻咽喉科
/
小児科
媒体
インフルエンザ
10歳代のインフルエンザ罹患者が, オセルタミビル服用後に転落死したという報道を受け, 厚生労働省はオセルタミビルが事故につながる異常行動を誘発する可能性があるという理由で, 2007年3月からこの年代での使用に制限を加えました. しかし, 治療薬として90%以上の罹患者にオセルタミビルが利用されていた当時と異なり4剤が使用され, 多様性を帯びてきた現在, ほかの薬剤使用例でも異常行動が発現しています. 筆者は2006/2007年シーズンから6シーズンにわたり, 18歳以下の未成年1,893名のインフルエンザ罹患者の異常行動を調査していますが, そのうち異常行動を認めたのは247名(13.0%), そのうち104名(42.1%)は無治療か治療前に異常行動が発現していました. 治療後発現例の薬剤は多岐にわたっていますが, 薬剤間の発現率には差が認められませんでした(表1). しかし一方, 罹患者の年齢間, およびインフルエンザの亜型間においての発現率は有意に異なり, 異常行動は病原体および罹患者主体に影響されることが示唆されました.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

