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治療(インフルエンザ)

ファビピラビル(T-705)と本薬に対する期待


掲載誌
インフルエンザ Vol.13 No.1 35-40, 2012
著者名
小林治
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器 / 感染症
診療科目
一般内科 / 呼吸器内科 / 耳鼻咽喉科 / 老年科 / 小児科
媒体
インフルエンザ

ファビピラビルは富山化学工業が開発中の新規抗インフルエンザ薬である. その作用機序はウイルスのRNAポリメラーゼを阻害するという独自性を有するものである. これを理由に, ファビピラビルの耐性機序はノイラミニダーゼ阻害薬(NAI)と異にする. 基礎的検討では本薬剤の存在下による20世代のウイルス培養試験でもファビピラビルの感受性に変化はみられていない. 臨床試験では有効性, 安全性ともにオセルタミビルとの同等性が確認されている. 現在日本では第III相臨床試験が終了し, 早期の市販が待たれている. 「1 ファビピラビルとは」ファビピラビルは富山化学工業株式会社が独自に開発中の新規抗インフルエンザ薬である. 本稿を執筆している2011年9月時点で日本では第III相, 米国では第II相の臨床治験を実施中である. ファビピラビルは, ウイルス感染細胞内の酵素によりfavipiravir ribosyltriphosphate(favipiravir-RTP)に変換されてからウイルスのRNAポリメラーゼを直接攻撃することによって抗ウイルス活性を有する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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