学会概要  本国際会議は3~4年に1回開催されるインフルエンザ最大級の学会である.2007年のカナダ以来第7回目となる今回は,香港島の海岸沿いにあるコンベンションセンターにおいて,64カ国から1,300人以上の参加者を集め,5日間にわたり開催された.午前中はパンデミック対策の基調講演,サーベイランスや疫学,免疫学,病原性解析,ウイルス伝播,ウイルス学,ワクチンなどの講演,午後は3つのワークショップに分かれ口頭発表,夕方からはポスター発表の討論会,早朝と夕方にはサテライトシンポジウムが行われ,大変密度の濃いプログラムであった.演題の多くは昨年のPandemic(H1N1)2009ウイルス関連で占められていたが,ほかにもインフルエンザの幅広い分野での報告があり,最新のインフルエンザ研究の知見を俯瞰するのに絶好の機会であった.以下誌面の都合上,Pandemic(H1N1)2009ウイルス関係を中心とし,トピック別に概要を述べたい.