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QUESTION & ANSWER(インフルエンザ)
インフルエンザウイルス感染により生じる急性脳症の症状と画像所見について教えて下さい.
掲載誌
インフルエンザ
Vol.11 No.3 1103-87,
2010
著者名
山本敬一
記事体裁
連載
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Q&Aシリーズ
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全文記事
疾患領域
呼吸器
/
神経疾患
/
小児疾患
/
感染症
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
/
小児科
媒体
インフルエンザ
「A」インフルエンザウイルスは, 中枢神経への親和性が高いと推測され, けいれん重積, 遷延性・持続性の意識障害といった重症例から, 一過性の異常言動, 単純型熱性けいれんなどさまざまな神経症状を生じます. 近年, 画像検査, 特にMRIの普及により, 神経症状と画像所見が「ひも付け」されました. (1)急性壊死性脳症(ANE):意識障害, けいれんで発症, 急速に進行し昏睡状態となります. 画像上, 発症早期から視床病変が出現します. (2)出血性ショック脳症症候群(HSE):意識障害, けいれんで発症し短時間で昏睡となり, 約60%がDIC, 多臓器不全で死亡します. 画像所見では, 脳虚血や大脳皮質の多発性出血巣が報告されています. (3)けいれん重積型急性脳症(AEFCSE):けいれん重積で発症しますが, 意識障害は軽度. 第4~6病日に, けいれんが再発し, 意識状態が増悪します. 発症時のMRIは正常, 再発時の拡散強調画像で皮質下に高信号領域を認めます. 予後はさまざまです.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

