長い時空を旅する血液
第8回 血管の老化“ヒトは血管とともに老いる”(W.オスラー)
掲載誌
血管医学
Vol.14 No.4 103-108,
2014
著者名
丸山 征郎
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
脳血管障害
診療科目
一般内科
/
循環器内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
神経内科
/
老年科
媒体
血管医学
"ヒトは血管とともに老いる", これは, かの有名な内科医オスラー博士(William Osler: 1849~1919)の言葉であるとされている. 非常に的を射た名言である. 血管の老化とは何か, どのようにしてそれを知るのか, すなわち血管年齢は測定できるのか? などは難しい問題で, 骨や歯のように年齢を測定することは現時点では不可能である. ここで名言と言ったのは, いわゆる血管年齢と血管病(脳梗塞, 心筋梗塞など)がよく相関するからである. これらの疾患は, 動脈硬化の程度とともに増加する. 動脈硬化は高血圧, 脂質異常症, 糖尿病の罹患暦と相関するので, これらの疾患はおそらく血管の老化の表現形であろうと考えると, オスラー博士の言は, 的を射ていると評価するわけである. ある学会に行ったところ, ひとつの展示コーナーに参加者(多分ほとんどが医者)が行列をつくっていた.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

