【特集 過食時代における高血圧の病態と最新治療ストラテジー】
肥満・メタボリックシンドロームと高血圧―交感神経系の役割―
掲載誌
血管医学
Vol.13 No.3 51-56,
2012
著者名
岸 拓弥
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
高血圧
/
代謝・内分泌
診療科目
一般内科
/
循環器内科
/
腎臓内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
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神経内科
/
老年科
媒体
血管医学
「Summary」肥満・メタボリックシンドロームに合併する高血圧の病態において, 交感神経活動活性化がきわめて重要である. 交感神経活動を規定しているのは脳であり, 近年, 脳内アンジオテンシンIIタイプ1(AT1)受容体により産生される酸化ストレスが, 交感神経活動を亢進させる重要な原因であることが注目されている. 肥満・メタボリックシンドロームにおいても, 脳内AT1受容体により産生される酸化ストレスが, 交感神経活動活性化の重要な機序である. 今後は, 肥満・メタボリックシンドロームに合併する高血圧治療において, 食事・運動療法に加え脳内AT1受容体や酸化ストレスを標的とする治療法が期待される. 「はじめに」交感神経は, 最も短時間に活性化される強力な血圧調節機構として古くから知られており, 研究の歴史は古い. しかし, レニン・アンジオテンシン系を中心とした, 交感神経系以外の多くの循環調節機構の研究の進歩により, 交感神経の研究はやや熱が冷めた感があった.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

