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【特集 癌の抗血管新生療法】

肺癌に対する抗血管新生療法


掲載誌
血管医学 Vol.13 No.1 27-34, 2012
著者名
前門戸任
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器 / 癌
診療科目
一般外科 / 呼吸器内科 / 腫瘍内科
媒体
血管医学

「Summary」肺癌に対し実地臨床で使用可能な抗血管新生阻害薬はベバシズマブのみである. おもに肺癌のファーストラインとして標準治療であるプラチナ併用化学療法に, ベバシズマブを上乗せする形で投与される. これまでのべバシズマブを用いた臨床試験は有意に奏効率と無憎悪生存期間を改善するが, 生存期間の延長までの効果は多くの試験で認められない. 毒性面では当初, 肺出血による喀血死が問題となったが, 扁平上皮癌, 血痰を有する患者を適応から除くなどにより頻度を著しく下げることができるようになった. 一次治療終了後, ベバシズマブ単剤による維持療法が標準とされてきたが, 維持療法部分での抗癌剤, ほかの分子標的薬との併用が注目されている. 「はじめに」これまで数多くの腫瘍血管新生を標的とした分子標的薬が開発されてきたが, 多くの薬剤は臨床試験において十分な効果を発揮することができなかった. 一般臨床に用いられるようになった薬剤は, 低酸素誘導因子(hypoxia-inducible factor;HIF)-1α, 血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor;VEGF)が腫瘍増大の主要因子とされる腎癌領域を除くとべバシズマブに限られている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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