Summary  われわれは脳血管障害,虚血性心疾患,深部静脈血栓症などに代表される血栓性疾患の治療および予防薬として,プラスミノーゲン活性化因子インヒビター(plasminogen activator inhibitor;PAI)-1阻害薬の開発をすすめている. 医薬分子構造設計(structure-based drug design;SBDD)技術を元にリード化合物TM5007を取得し,構造最適化による改良を重ね,現在,臨床開発候補化合物を前臨床試験へすすめる段階である.本稿では,東北大学宮田敏男教授らによる新規PAI-1阻害薬の探索研究と,理化学研究所 創薬・医療技術基盤プログラム1)における臨床候補化合物の選択と前臨床試験までの取り組みについて述べる.