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血管の「今」と近未来像

平滑筋細胞の分化調節と動脈硬化


掲載誌
血管医学 Vol.11 No.3 47-53, 2010
著者名
倉林 正彦
記事体裁
特集 / 全文記事
疾患領域
循環器 / 糖尿病 / 腎臓 / 脳血管障害
診療科目
循環器内科 / 腎臓内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 神経内科 / 老年科
媒体
血管医学

「Summary」この十数年間に血管平滑筋細胞の分化メカニズムの研究は大きく進んだ. 筋細胞特異的な遺伝子発現に重要なDNA配列としてCArGボックスやEボックスが同定され, 転写因子MyoDファミリー遺伝子のクローニングがなされた1980年代以後, MyoD機能を抑制する因子Idの発見, そしてKLF5やNotchなど新たな分化調節因子が明らかにされてきている. また, 最近では, 血管平滑筋細胞は骨軟骨細胞系譜にもtransdifferentiationすることが実証され, Runx2やMsx2などの転写因子の役割も注目されてきた. これらの因子は血管石灰化を誘導する役割をもつことから, 血管平滑筋細胞の分化研究はますます興味深い領域となっている. 「はじめに」血管平滑筋細胞はマクロファージとともに動脈硬化の進展に重要な役割をもつ. 血管平滑筋細胞は炎症性サイトカイン, 酸化ストレス, 低酸素刺激によってその形質を変換し, 動脈硬化巣および冠血管形成術後の再狭窄病変では, 増殖能を獲得した平滑筋細胞が, 血管壁構築を改変することにより病変の進展に主要な役割を演じる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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