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血管の「今」と近未来像

血管のメカノバイオロジー


掲載誌
血管医学 Vol.11 No.3 29-37, 2010
著者名
安藤 譲二
記事体裁
特集 / 全文記事
疾患領域
循環器 / 脳血管障害
診療科目
一般内科 / 循環器内科 / 神経内科 / 老年科
媒体
血管医学

「Summary」生体を構成する細胞や組織は, 多かれ少なかれ置かれている物理的環境に由来するメカニカルストレスの影響を受けている. 血管では血流や血圧に起因するメカニカルストレスが内皮細胞や平滑筋細胞に作用するが, それが循環系のはたらきの恒常性の維持に重要な役割を果たしている. メカニカルストレスに対する血管細胞の応答が正常に起こらなくなると, 循環系にさまざまな障害が引き起こされ, 高血圧, 動脈瘤, 血栓, 粥状動脈硬化といった血管病の発生につながる. 最近, 力学的刺激が胚の器官形成や胚性幹細胞の分化にも影響することが明らかにされるなど, 力学的視点から細胞生物学を理解しようとするメカノバイオロジーが新しい研究領域として登場してきた. この領域が発展することで, 将来メカニカルストレスの作用機序が解明され, 生命現象を成立させている未知の原理が発見されるかもしれない. 「はじめに」一般的に生物はその置かれている物理的環境に適応して生存している.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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