目でみるシリーズ 画像でみる緑内障の病態
第18回 OCT angiographyで緑内障の何がわかる?(前眼部編)
掲載誌
Frontiers in Glaucoma
Vol.0 No.63 1-7,
2022
著者名
赤木 忠道
/
岡本 洋子
記事体裁
連載
/
症例
/
抄録
疾患領域
眼疾患
診療科目
眼科
媒体
Frontiers in Glaucoma
緑内障手術には濾過手術と流出路再建術があり,近年より簡便で安全性の高いMIGS(minimally invasive glaucoma surgery)が広く普及している¹⁾ ²⁾.わが国では特に流出路再建系のMIGSが主流であるが,これは房水流出抵抗の主座である線維柱帯を切開・切除することで眼圧を下降させることを目的とする.しかし,上強膜静脈圧などのシュレム管以降に存在する房水流出抵抗が高いような一部の症例では十分な眼圧下降効果が得られないことが考えられ³⁾ ⁻⁶⁾,シュレム管以降の房水流出機能の評価の重要性が高まっている.そのような状況のなかで,光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)が実臨床に用いられるようになって20年以上経過した現在,比較的新しい技術である前眼部光干渉断層血管撮影(OCT angiography:OCTA)を用いた深層(強膜内)画像で,房水流出路の一部を可視化できる可能性が報告され,注目されている⁷⁾.
本稿では,前眼部OCTAを用いて緑内障の何がわかるようになってきているのかについて既報の情報を整理しつつ,主に房水主流出路に関連すると考えられる前眼部OCTA深層(強膜内)画像とMIGSの手術成績の関係を検討した我々の研究について紹介する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。