Summary  タフルプロスト点眼薬は防腐剤としてラタノプロスト点眼薬やビマトプロスト点眼薬と同様にベンザルコニウム塩化物(benzalkonium chloride:BAC)を含有するが,その濃度は極めて低く,眼表面に対して障害が少ないとされている.今回,吉田眼科病院(以下,当院)の外来患者のうち,緑内障点眼薬加療中で角膜上皮障害が認められた11例21眼に対して前投与プロスタグランジン(PG)製剤をタフルプロスト点眼薬に変更し,角膜上皮障害の改善についてAD(area-density)スコアの変化から検討した.タフルプロスト点眼薬変更後,1,2,3ヵ月のいずれの時点においてもADスコアは有意に低下し,角膜上皮障害の改善が認められた.眼圧に関しては,タフルプロスト点眼薬への変更によっても有意な変化はみられなかった.以上から,タフルプロスト点眼薬は,眼圧を良好にコントロールするとともに,緑内障点眼薬による治療中にしばしばみられる角膜上皮障害を軽減させる有用な薬剤であると示唆された.