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喘息/COPDの基礎研究最前線

COPDの病態におけるSP-Dの役割


掲載誌
International Review of Asthma & COPD Vol.12 No.2 25-31, 2010
著者名
柏庸三 / 平田陽彦 / 木田博 / 吉田光宏 / 川瀬一郎
記事体裁
連載 / 全文記事
疾患領域
呼吸器
診療科目
一般内科 / 呼吸器内科 / 老年科
媒体
International Review of Asthma & COPD

サーファクタント蛋白質-D(SP-D)は肺コレクチンの1つであり, 生体内では特徴的な十字架様立体構造を呈する12量体として存在し, 呼吸器系における感染防御や抗炎症作用などを介して生体防御に深く関与する. COPD患者および喫煙者ではBALF中のSP-Dが低下することなどが知られており, SP-DがCOPDの発症や急性増悪などの病態に関与することが推察される. SP-D遺伝子ノックアウトマウスでは, 肺気腫性変化が自然発生し, 肺胞マクロファージにおけるプロテアーゼやオキシダント産生の亢進が肺気腫形成に関与することが示唆されるが, その詳細なメカニズムはいまだ不明である. 肺気腫性変化発生を抑制するにはSP-Dの立体構造が重要な役割をもつと推測される. また, 肺気腫形成を抑制するメカニズムとして, 従来から考えられる抗炎症作用とは異なる機序の可能性の存在も推測される. 「はじめに」COPDは, タバコ煙を主とする有害物質を長期にわたり吸入曝露し続けることにより生じる肺の慢性炎症性疾患である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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