幹細胞研究
第9回 肝臓癌および膵臓癌の癌幹細胞
掲載誌
Frontiers in Gastroenterology
Vol.17 No.4 78-82,
2012
著者名
原口 直紹
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石井 秀始
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永野浩昭
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山本 浩文
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土岐 祐一郎
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森 正樹
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器
/
癌
診療科目
消化器内科
/
腫瘍内科
/
消化器外科
媒体
Frontiers in Gastroenterology
「はじめに」癌幹細胞は自己複製能と高い造腫瘍性を有する特徴的な癌細胞であり, 癌組織を形成する細胞学的な階層構造の根幹として存在し, 癌細胞を供給することにより癌組織を維持する役割を果たしている1)2). これらの癌幹細胞は, 抗癌剤や放射線などの治療に抵抗性を示す特性を有しており, 各種治療後に残存した癌幹細胞が癌の再発を誘導していると考えられる. このようなことから, 癌幹細胞を治療標的と据えることが癌の根治につながるのではないかと期待され, 積極的な研究が行われている. 本項においては, 肝臓癌および膵臓癌の癌幹細胞について, われわれのデータを一部含めながら説明する. 「肝臓癌の癌幹細胞」肝臓癌においては, われわれが報告したATP-binding cassette transporter(ABCトランスポーター)活性をもとに同定されたSP(side population)細胞3)4)をはじめとし, CD133+細胞5)6)やCD90+細胞7), CD90+D44+細胞8), CD133+CD44+細胞9), CD24+細胞10), さらに, われわれが報告したCD13+細胞11)が, 癌幹細胞として知られている(表1).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

