State of the Art(Frontiers in Gastroenterology)
核酸アナログ薬治療の中止と継続をめぐって
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- 掲載誌
- Frontiers in Gastroenterology Vol.17 No.3 12-22, 2012
- 著者名
- 田中榮司
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 消化器 / 感染症
- 診療科目
- 消化器内科
- 媒体
- Frontiers in Gastroenterology
「はじめに」B型肝炎ウイルス(HBV)に対する抗ウイルス薬として, インターフェロン(IFN)と核酸アナログ薬が現在使用されている. IFNは治療期間が限られ著効例ではdrug freeとなることが期待される. しかし, 著効例は必ずしも多くはない. また, 注射薬で副作用が多いなどの短所もある. これに対し, 核酸アナログ薬はHBVの増殖を強力に抑制するため多くの症例で血中HBV DNA量はすみやかに低下しALT値の正常化がもたらされる. さらに, 組織学的な改善が得られ肝発癌率が低下することや経口薬で副作用も少ないことから臨床的に広く使用されている. しかし, どちらの抗ウイルス薬を使用してもHBVを完全に排除することは困難であり, B型肝炎の治療を難しいものにしている. この原因の1つとして, 血中のHBV DNA量が低下してもHBV複製の起源となる肝細胞核内のHBV cccDNA量はほとんど減らず, これが長期に残存することが挙げられている1).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
