【特集 脳卒中リハビリテーション―臨床の実際と最先端医療―】
脳卒中患者の摂食・嚥下障害について
Eating and Swallowing Disorders in the Patients with Cerebrovascular Accident
掲載誌
脳と循環
Vol.19 No.1 49-54,
2014
著者名
大沢愛子
/
前島伸一郎
記事体裁
抄録
疾患領域
神経疾患
/
脳血管障害
診療科目
脳神経外科
/
リハビリテーション科
/
神経内科
/
耳鼻咽喉科
媒体
脳と循環
「SUMMARY」急性期脳卒中患者では高率に摂食・嚥下障害を有し, 誤嚥性肺炎の予防が重要な治療戦略の1つとなる. 安全な摂食・嚥下を行うために, 意識レベルや全身状態の安定など, 脳血管障害急性期の経口摂取開始基準を満たしていることを確認後, ベッドサイドで嚥下機能評価を実施する. 必要に応じて嚥下内視鏡検査や嚥下造影検査を行うが, 脳卒中後は症状が不安定なため, 検査結果を過信せず, 慎重に間接訓練や直接訓練などのリハビリテーションを進める必要がある. 「はじめに」急性期脳卒中患者では, その30~70% 1)2)に嚥下障害を呈するとされており, 嚥下造影検査の結果も含めると64~78%という高率に摂食・嚥下障害を合併する3). しかし, その多くは発症数日~1ヵ月程度で比較的速やかに改善し, 重度な嚥下障害が慢性期まで残存する例は約10%程度と報告されている. したがって脳卒中の治療戦略を考える上で, 脳卒中急性期にいかに誤嚥性肺炎を予防し, 安全な摂食・嚥下能力を再獲得させる道筋を立てるかがきわめて重要な課題となる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

