【特集 脳虚血に対する血管内治療の役割】
頭蓋内狭窄病変に対する血管内治療
掲載誌
脳と循環
Vol.18 No.1 47-50,
2013
著者名
鈴木謙介
/
兵頭明夫
記事体裁
抄録
疾患領域
脳血管障害
診療科目
脳神経外科
/
神経内科
/
手術・救急
/
放射線科
媒体
脳と循環
「SUMMARY」 頭蓋内動脈の高度狭窄は, 脳梗塞をきたす危険因子の1つとして認識され, 頭蓋内動脈が正常径の50%以上が狭窄している場合, 通常の内科的治療での脳梗塞発症率は1.8年で20%を超えるといわれている. しかしながら, バルーンカテーテルと頭蓋内ステントを併用した経皮的血管形成術(PTAS)の成績も良好とはいえない. 現状では, 抗血小板薬2剤の内服に加え, すべてのリスクファクターに対する積極的な内科的治療を徹底することが第一選択となり, この内科的治療に抵抗する症例にのみ血管内治療を考慮するのが妥当な方針であるといえる. 「はじめに」 脳卒中治療ガイドライン2009 1)には, 「頸部内頸動脈以外の頭蓋骨および頭蓋内動脈狭窄症に対して, 血管形成術/ステント留置術を行うには, 十分な科学的根拠はない(グレードC1)」と記載されており, その時点で十分な資料がなかったことがその根拠としてあげられている. その後, 2011年にthe Stenting and Aggressive Medical Management for Preventing Recurrent Stroke in Intracranial Stenosis trial(SAMMPRIS)という前向きランダム化研究の結果が報告され, 1つのエビデンスとして認識されている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

