【特集 脳虚血に対する血管内治療の役割】
頸動脈狭窄に対するCASの現状と問題点
掲載誌
脳と循環
Vol.18 No.1 43-46,
2013
著者名
三木一徳
/
根本繁
記事体裁
抄録
疾患領域
脳血管障害
診療科目
脳神経外科
/
神経内科
/
手術・救急
/
放射線科
媒体
脳と循環
「SUMMARY」 従来, 頸動脈狭窄症に対しては頸動脈内膜剥離術(carotid endarterectomy:CEA)が, 第一選択の治療法であったが, 近年は経皮的頸動脈ステント留置術(carotid artery stenting:CAS)の技術やデバイスの進歩も目覚ましく, 大規模臨床試験の結果, CEAと同等の成績を残すまでになってきている. 今後, 低侵襲であるCASの適応が広がってくると予想される一方で, 現状ではいくつかの限界があるのも事実であり, 治療法の利点と欠点を十分勘案した上で, 治療を選択することが重要と考える. 「はじめに」 頸動脈狭窄症に対する治療としては, 頸動脈内膜剥離術(carotid endarterectomy:CEA)が, 1954年に外科的治療として初めて紹介され, 大規模臨床試験によって, その有用性が認められるようになった1). 一方, 経皮的頸動脈ステント留置術(carotid artery stenting:CAS)は, 1990年代後半から行われ始めた手術でまだ歴史が浅いが, 技術およびデバイスの進歩は目覚ましく, 2000年代半ばから大規模臨床試験が報告され, 最新の臨床試験ではCEAに遜色ない治療成績に達しつつあると考えられており, 手術侵襲の少なさなどから考えても将来の発展を期待される治療法である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

