【特集 脳虚血に対する血管内治療の役割】
t-PA静注療法後の追加血管内治療の治療成績と問題点
掲載誌
脳と循環
Vol.18 No.1 25-30,
2013
著者名
傳法倫久
記事体裁
抄録
疾患領域
脳血管障害
診療科目
脳神経外科
/
神経内科
/
手術・救急
/
放射線科
媒体
脳と循環
「SUMMARY」 t-PA静注療法での脳主幹動脈閉塞病変に対する治療成績は必ずしも満足できるものではなく, 近年脳血管内治療を中心としたpost t-PA治療への取り組みが積極的に行われつつある. 治療介入により良好な臨床転帰が期待され得るIV t-PA無効例に対する追加血管内治療であるが, いくつかの問題点も抱えている. それらを克服し, 安全で効果の高い治療に発展していくことが今後望まれる. 「はじめに」 わが国で2005年に発症3時間以内の脳梗塞急性期患者に対する血栓溶解療法の治療薬としてtissue-type plasminogen activator(t-PA)であるアルテプラーゼが認可され, 今や標準的治療として定着している. さらに, 2012年8月には発症4.5時間以内に治療可能時間が延長になり, この治療の恩恵に与る患者が増えることが予想される. 一方で, t-PA静注療法(IV t-PA)での脳主幹動脈閉塞病変に対する再開通率は決して高くなく, IV t-PAにおける血管閉塞部位別の再開通率の検討1)-4)からは, 内頸動脈(internal carotid artery:ICA), 脳底動脈(basilar artery:BA)や中大脳動脈(middle cerebral artery:MCA)近位部閉塞での再開通率は低く, IV t-PAの有効性は低いとされる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

