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脳虚血時のたこつぼ心筋症


掲載誌
脳と循環 Vol.15 No.1 70-73, 2010
著者名
吉村 壮平
記事体裁
連載 / 症例 / 全文記事
疾患領域
循環器 / 脳血管障害
診療科目
循環器内科 / 脳神経外科 / 神経内科
媒体
脳と循環

「はじめに」たこつぼ心筋症(takotsubo cardiomyopathy, apical ballooning syndrome, ampulla cardiomyopathy, stress cardiomyopathy)は, 心尖部の拡張(無収縮)と心基部の代償性過収縮により, 左心室内腔がまるで蛸壺のような形態を呈する症候群で, しばしば急性冠症候群類似の胸痛, 心電図変化が出現する(図1A, B). 深刻な精神的・身体的ストレスが発症の誘因となり, くも膜下出血に合併することがよく知られているが, 虚血性脳卒中にも稀ならず合併することがわかってきた. 「症例1」75歳, 女性. 1ヵ月前より労作時の息切れ・動悸を自覚しており, 急性発症の構音障害, 左上下肢脱力により緊急入院した. 意識清明, 脈拍138bpm・不整(心房細動), 左不全片麻痺があり, MRIで右前頭葉, 後側頭葉, 島に多発性の急性期梗塞巣を認めた(図1C). また, 僧帽弁狭窄症による心不全を合併していた. 翌日の心電図と心エコーで, 入院時にはなかったV2~V6誘導の陰性T波, 心尖部の無収縮が出現した.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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