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TIA―update―

TIA―内科的治療


掲載誌
脳と循環 Vol.15 No.1 33-44, 2010
著者名
野川茂
記事体裁
特集 / 全文記事
疾患領域
脳血管障害
診療科目
脳神経外科 / 神経内科 / 血液内科 / 手術・救急 / 放射線科
媒体
脳と循環

「SUMMARY」近年, TIAの初期診療に関して, 早期の脳梗塞発症に関する疫学的知見の確立, 診断技術の進歩, 発症リスクの層別化が可能なスケールの開発などに加え, 抗血小板薬の併用を含めた積極的治療の有効性を示すエビデンスが集積された. このため, 「脳卒中治療ガイドライン2009」では, TIAを疑えば, 可及的速やかに発症機序を推定し, 脳梗塞発症予防のための治療を直ちに開始すべきとされ, TIAの緊急性が強調されている. 「はじめに」従来, “24時間以内に消失する局所脳虚血症状”1)とされた一過性脳虚血発作(TIA)の定義は, 診断技術と治療の進歩によりこの10年間に2回も変更されることになった. 近年のMRIの普及により, 症状が24時間以内に消失した場合でも多くの患者に梗塞病変が認められ, t-PAの導入以降, この時間的な制約がむしろ早期治療の開始を妨げる可能性が指摘された. このため, 2002年のTIA Working Groupの定義では, “脳または網膜の局所虚血に起因する短時間の神経機能障害であり, 通常の持続時間は1時間以内で, 急性脳梗塞を伴わないもの”と持続時間の制限が短縮され, 画像所見が追加された2).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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