【特集 癌と微小環境】
Ⅰ.癌の微小環境とは~最新の知見~ 癌幹細胞とニッチ
Cancer stem cells and their niche
掲載誌
Surgery Frontier
Vol.21 No.2 21-27,
2014
著者名
高倉伸幸
記事体裁
抄録
疾患領域
癌
診療科目
一般外科
/
呼吸器内科
/
消化器内科
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皮膚科
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血液内科
/
腫瘍内科
/
消化器外科
媒体
Surgery Frontier
「Summary」組織に存在する幹細胞の未分化性の維持や自己複製, あるいは休眠を誘導するような組織領域はニッチ(niche)と呼ばれている. 個体の発生や維持においてニッチを明確に定義し, 幹細胞の幹細胞性を制御することにより, さまざまな病気の治療が可能になる. たとえば, 幹細胞性の促進は再生医療にとって非常に重要であり, 逆に幹細胞性の破綻は, 今後の癌治療において重要な治療戦略である. 癌幹細胞に直接細胞死を誘導するような治療薬/治療法の開発とともに, 癌幹細胞ニッチの制御, つまり腫瘍環境側の制御による治療法にも注目が集まってきている. 腫瘍環境として現在重要と考えられているのが, 血管や筋線維芽細胞を中心とするCAF(cancer-assooiated fibroblasts: 癌関連線維芽細胞)である. これらが癌幹細胞の幹細胞性にどうかかわっているのかが明らかにされつつある.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

