腫瘍をめぐるQ&A
Question WHOが規定している発癌性物質について
掲載誌
Surgery Frontier
Vol.19 No.3 118-120,
2012
著者名
井上裕
/
森 正樹
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
消化器
/
癌
診療科目
一般外科
/
消化器内科
/
耳鼻咽喉科
/
腫瘍内科
/
消化器外科
媒体
Surgery Frontier
「Answer」「はじめに」癌の発生には遺伝的要因と環境要因がともに重要であり, 年余にわたる相互作用により発癌に至ることが知られている. 環境要因としては18世紀末から染料工場や有機溶媒による膀胱癌や煤煙の曝露による陰嚢癌が知られ, また日本では熱い茶粥による食道癌の発生が知られていた. 東京大学の山極勝三郎教授によるコールタール発癌モデルに代表されるいくつかの化学発癌モデルが契機となり, 環境中に存在するヒトの発癌に関連する物質をカタログ化する努力が始まったのは1965年のIARC(International Agency for Research on Cancer)設立が契機である. IARCは世界保健機構(WHO)の下部組織であり, これ以降IARCがリスト化する発癌性物質のことを「WHOが規定する発癌性物質」として広く公知されることとなった. 外科医として知っておくべき発癌性物質について本稿でまとめてみたい.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

