【特集 EMTのUP DATE】
特集によせて epithelial-mesenchymal transition(EMT)とは
掲載誌
Surgery Frontier
Vol.19 No.3 13-19,
2012
著者名
平田 公一
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及能大輔
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太田 盛道
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島宏彰
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九冨五郎
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木村康利
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水口 徹
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
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消化器
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癌
診療科目
一般外科
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産婦人科
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消化器内科
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腫瘍内科
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消化器外科
媒体
Surgery Frontier
「はじめに」上皮間葉移行(epithelial-mesenchymal transition;EMT)は, 急展開も生じうる細胞表現型の可逆的な変化として捉えられる現象である. 具体的に概説すると, 上皮細胞間接着装置の消失あるいは細胞間接着機能低下により, 細胞極性の喪失, 細胞間葉系への形態変化や性状・機能の変化をきたす現象となる. たとえば, サイトケラチンのビメンチンへの変化などにより細胞内の中間鎖線維に変化を生じ, 上皮型から非上皮型の細胞形態・分子発現変化を示す. EMTを対象としたこれまでの研究展開については, 最近20年間の著しい発展のなかで, 「組織発生学」と「癌の増殖・進展・転移」の二種の視点から多くの知見が提供されてきた(表1)1)2). 『EMTマスター遺伝子』と呼称されるSnail, Twist, Zeb, E47などの重要遺伝子がEMTの主たる経路の鍵を担っていることが知られている.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

