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【特集 播種治療の展望】

腹膜偽粘液腫に対する peritonectomy


掲載誌
Surgery Frontier Vol.19 No.2 47-53, 2012
著者名
矢野秀朗 / 合田良政 / 須田竜一郎 / 三宅大 / 斉藤幸夫
記事体裁
抄録
疾患領域
消化器 / 癌
診療科目
一般外科 / 手術・救急 / 消化器外科
媒体
Surgery Frontier

「Summary」腹膜偽粘液腫はまれな疾患で, 典型的には異型度の低い虫垂粘液癌が破裂し腹腔内に多量の粘液が貯留する病態をいう. 浸潤・転移をきたさないため, 良性疾患と誤解されることがあるが, 実際は放置すると次第に進行し致死的となる. 大腸癌(虫垂癌)の腹膜播種の1亜型とも考えられるが, その生物学的悪性度には幅があり, 良性に近いものから限りなく悪性(いわゆる癌)に近いものまでさまざまである. 最も有効な治療法は, 腹膜切除(peritonectomy)をともなう完全減量切除と術中腹腔内温熱化学療法の組み合わせとされている. 完全減量切除が達成されれば70%以上の10年生存率が得られるものの, 少なくない合併症をともなう侵襲度の高い手術である. 病態を的確に理解したうえで, 個々の症例における積極的治療のリスク・ベネフィットを考慮してその適応を判断することが肝要である. 「はじめに」腹膜偽粘液腫(pseudomyxoma peritonei; PMP)はまれな疾患で, 一般的に虫垂の粘液産生腫瘍(低異型度癌)が破裂し腹腔内に多量の粘液を貯留する病態(jelly belly)である(図1A, B).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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