Summary  ラジオ波凝固療法(RFA)は,電磁波の一種であるラジオ波により高熱を発生させて腫瘍を凝固壊死させる治療法である。手術困難な症例に対して施行される。合併症としては気胸が最も多く,その発生率は約30%である。比較的低侵襲な治療法であるが,まれに致死的な合併症も報告されている。特に放射線治療後や間質性肺炎を有する症例では,その危険性が高いことが分かってきている。肺RFAの長期的な臨床成績の報告も散見されるようになってきた。原発性肺癌症例では,肺RFA後の長期予後で外科的切除に勝るという報告は見られない。転移性肺癌では肺切除と同等の成績を報告しているものも見られるが,症例選択が重要である。原発,転移を問わず,腫瘍径が肺RFA後の予後規定因子である。肺RFAは,その局所制御性やリンパ節郭清が施行できない点で外科手術に劣るが,低侵襲で何度でも治療できるという利点がある。肺RFAの利点,欠点を理解し,慎重な患者選択を行えば,RFAは肺悪性腫瘍の治療手段の1つとなり得るものと考えられる。