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栄養のKEY NOTE
【消化・吸収2】脂肪の消化・吸収
掲載誌
Surgery Frontier
Vol.17 No.3 91-93,
2010
著者名
木戸康博
/
桑波田雅士
記事体裁
連載
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全文記事
疾患領域
栄養管理
診療科目
一般内科
/
消化器内科
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老年科
/
手術・救急
/
小児科
媒体
Surgery Frontier
「はじめに」食事として摂取している脂質には, 脂肪, リン脂質, コレステロール, 脂溶性ビタミンなどが含まれている. 脂肪は, 濃縮されたエネルギーと必須脂肪酸の供給源であり, さまざまなトリアシルグリセロール(トリグリセリド)の混合物である. トリアシルグリセロールは, 3分子の脂肪酸が1分子のグリセロールとエステル結合してできている. 脂肪酸は, 炭化水素鎖の両端にメチル基とカルボキシル基を有する化合物である. 脂肪酸は, 炭化水素鎖長と二重結合の数と位置により区別されている(表1). 二重結合をもたない脂肪酸を飽和脂肪酸, 二重結合を1個もつ脂肪酸を一価不飽和脂肪酸, 2個以上の二重結合をもつ脂肪酸を多価不飽和脂肪酸という. 「脂肪の消化」食事中のトリアシルグリセロールは, 咀嚼により口腔で表面積が大きくなり, 唾液とともに舌の漿液腺から分泌された舌リパーゼにより加水分解される. 次に, 胃内で胃リパーゼによる加水分解を受ける.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

