前号では,性別不合の脳の形態と機能は,身体的な性別より,自認する性別の脳に近いことを述べた。一般に多くの動物では嗅覚,聴覚,視覚などの感覚刺激を通じて異性に引き付けられることが性行動の端緒となる。このように,異性との接触に関わる重要な刺激を受容する部位は脳にあるが,性別不合においてはどうなっているのかを眺めてみる。
脳におけるエストロゲンの見えざる作用
第38回 性別不合における感覚刺激の脳の受容性と脳の性
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.30 No.3 68-72,
2023
著者名
武谷 雄二
記事体裁
抄録
/
連載
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
/
産婦人科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。