がん患者のQOLを把握するためにPROは重要である。PROにはFACTやEORTC QLQがある。近年はICTを用いたePROの開発が進み,QOL向上,予後の改善などのエビデンスが報告されているが,本邦ではまだ発展途上でエビデンスの蓄積,体制の整備が求められる。われわれはライフログで婦人科がん患者のQOLを把握できる可能性を見出した。将来,がんヘルスケアの領域でも,サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより課題を解決するSociety5.0の世界が実現されていくことが期待される。