黄体期から妊娠初期の子宮にはT細胞,NK細胞などの多くの免疫担当細胞が存在し,妊娠の成立・維持に重要な役割を果たしている。これらの細胞の機能発現や機能分担の異常は,不育症や着床不全のなどの生殖異常を起こす可能性がある。T細胞やNK細胞の機能異常を明らかにするために末梢血や子宮内膜を用いて種々の検査が試みられており,その結果をもとにいくつかの免疫制御療法が行われてきている。
特集 子宮内膜機能の基礎と臨床
子宮内膜機能と免疫
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.29 No.3 51-58,
2022
著者名
福井 淳史
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
産婦人科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Key Words
不育症,反復着床不全,Th細胞,制御性T細胞,NK細胞
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。