着床とは,胚が子宮内膜に定着する現象を指す。胚盤胞の子宮内膜への接着と浸潤,子宮内膜の脱落膜化を伴う一連の過程であり,着床の質はその後の妊娠の過程を左右する。着床過程のうち胚浸潤は,その後の適切な胎盤形成に必須である。本稿では,ヒトと実験動物との共通点・相違点について触れながら,特に胚浸潤に着眼点をおいて概説する。
特集 子宮内膜機能の基礎と臨床
子宮内膜機能と胚着床―胚浸潤の観点から―
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.29 No.3 37-41,
2022
著者名
藍川 志津
/
廣田 泰
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
産婦人科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Key Words
子宮内膜,胚,脱落膜化,胚浸潤
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。