核移植技術は50年以上の歴史がある技術であり,これまでに卵核胞移植(GVT),前核移植(PNT),紡錘体移植(MST),極体移植(PBT)などが報告されてきた。いずれもミトコンドリア遺伝病に対するミトコンドリア置換療法(MRT)として研究されてきた経緯があり,PNT・MSTについては医療への適用が現実のものとなっている。本稿では核移植の各技術の特徴をまとめ,特にMSTについて詳述する。また,核移植研究から派生する技術にも多くの可能性が秘められていることについても紹介したい。
特集 受精と胚発生をめぐる話題
紡錘体移植・核移植と胚発生
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.29 No.1 43-48,
2022
著者名
平賀 裕章
/
立花 眞仁
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
産婦人科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Key Words
ミトコンドリア置換療法,核移植,紡錘体移植,極体移植,細胞質移植
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。