女性の健康におけるライフコースを考えるとき,男性にはない性成熟期を考慮した生殖機能因子や生殖的加齢因子をモデルに含めなくてはならない。そのためには,閉経前の若年時からの健康情報を収集蓄積する疫学研究が必要となる。そのような前向き女性コホート研究である日本ナースヘルス研究(JNHS)と,JNHSを含む国際コンソーシアムInterLACEから報告された分析結果を紹介しながら,わが国の女性を対象にした疫学調査からみた生活習慣病の実態,特に婦人科疾患との関連について述べる。