目で見る卵胞,卵子,胚と生殖医学
―ストレスと卵胞発育異常―
掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
Vol.26 No.3 4-6,
2019
著者名
原田美由紀
記事体裁
連載
/
抄録
疾患領域
その他
診療科目
産婦人科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY
閉経前までの卵巣では,時間的・空間的に精緻な制御を受け周期的変化が起こっている。その制御機構の全容はいまだ明らかではないが,至適な卵胞局所環境形成における卵巣局所因子の重要性が注目されている。われわれは,多囊胞性卵巣症候群(polycystic ovarian syndrome;PCOS)の卵巣機能異常における卵巣局所の小胞体ストレス(endoplasmic reticulum stress;ER stress)の役割に着目した。ER stressとは,異常な折りたたみ構造の蛋白質が小胞体内に蓄積した状態を指し,蛋白質合成負荷の増大あるいは小胞体の処理能力低下をきたすさまざまな生理的・病理的要因(例:細胞増殖,炎症,酸化ストレスなど)により惹起され,最近種々の臓器の生理機能の維持あるいは病態形成に広く働くことが明らかとなりつつある。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

