Summary  マウスの卵母細胞の成熟過程における遺伝子発現は,転写活性がサイレントな状態にあることから,成熟前の発育期間において卵母細胞内に貯蓄されたmRNA(母性mRNA)の転写後調節により主に制御されている。その制御において,mRNAの5’末端非翻訳領域における5’m7Gpppキャップ構造上でのキャップ結合複合体形成,3’末端非翻訳領域における細胞質ポリアデニル化,およびそれぞれの末端間での協調的作用による翻訳の開始機構,そしてRNA干渉などによるmRNAの分解機構が重要な役割を果たしている。 Key words ●母性mRNA ●転写後調節 ●キャップ結合複合体 ●細胞質ポリアデニル化 ●RNA干渉