Summary  プロラクチンは腫瘍増殖に関して,増殖因子としてオートクライン・パラクライン的に作用することが考えられている。癌組織においては,プロラクチン受容体(PRLR)の過剰発現がオートクライン・パラクラインループによる過剰な活性化を通じて腫瘍増殖に関与していることが推測される。PRLRアンタゴニストは,受容体に結合するものの受容体を活性化せず,競合作用によって内因性プロラクチンの効果を抑制する。現在,PRLRアンタゴニストについての研究が乳癌や前立腺癌における新たな癌治療戦略として注目され,他の治療法との併用効果について検討されている。 Key words ●プロラクチン(PRL) ●プロラクチン受容体(PRLR) ●PRLRアンタゴニスト