Summary  深刻な性腺機能低下症をおこす高プロラクチン(PRL)血症の病態は多彩であるが,頻度,治療の必要性からプロラクチノーマが最重要疾患である。プロラクチノーマの治療はドパミン作動薬を用いる薬物療法が第一選択で,今までのブロモクリプチンよりも安価,強力で,副作用の少ないカベルゴリンが用いられる。外科手術は行われなくなった。カベルゴリンの登場により高PRL 血症性不妊症の回復,そして腫瘍の消滅(治癒)も大いに期待できる時代になりつつある。 Key words ●プロラクチン ●高プロラクチン血症 ●プロラクチノーマ ●不妊症 ●カベルゴリン