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性ステロイドホルモン製剤の使い分け

特集にあたって


掲載誌
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY Vol.18 No.2 1802-10, 2011
著者名
水沼英樹
記事体裁
特集 / 全文記事
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
産婦人科
媒体
HORMONE FRONTIER IN GYNECOLOGY

 性ステロイドホルモンは性腺で産生されるステロイドホルモンの総称であり,エストロゲン,プロゲステロン,アンドロゲンがその主体をなす。これらの性ステロイドホルモンは1930年代に純化に成功し化学構造が解明され,かつ同じ作用をもつ物質が人工的に合成されるようになって,現在では産婦人科疾患の治療において,最も重要かつ不可欠の製剤とまでなっている。エストロゲン製剤のもつ作用は月経異常,機能性子宮出血,二次性徴促進,更年期障害,萎縮性腟炎,閉経後骨粗鬆症などの疾患の治療に有効であり,また,プロゲステロン製剤の作用は月経異常,機能性子宮出血,黄体機能不全,切迫流早産などの疾患に対して効果があるため,それぞれの製剤は単独で使用されるが,両者の複合剤もそれぞれの単剤と同じ効果,もしくはそれ以上の効果を期待して広く臨床応用されている。一方,アンドロゲン製剤は男性の性腺機能不全,造精機能低下などを主な適応疾患としているが,そのエストロゲンとの複合剤は女性の更年期障害の治療において独特の治療効果を示す製剤として使用されている。このように性ステロイド剤はそれぞれが固有の生理活性をもつと同時に他剤との併用でより強力な臨床効果を発揮できるという特質をもつ。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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