「1 はじめに」肺高血圧症(pulmonary hypertension:PH)患者は,移植を必要とする段階においては,右心不全を併発している.かつては,心肺移植が必要と言われたが,現在では肺移植によって右心不全は回復することが知られており,脳死両肺移植が標準術式とされている.日本においては,脳死問題から肺移植の実現は世界に大きく後れをとった.1998年に,著者らによって健常者2人の左右の下葉を体格の小さな患者の両肺として移植する生体肺移植が実現し1),2001年からPHに対しても応用されるようになった2).2015年末までに日本国内で実施された肺移植は464例(脳死肺移植282例,生体肺移植181例)であり,このうち88例(19%)の原因疾患がPHであった.
1から学ぶ肺高血圧症(PH)―飛躍的に改善したPHの予後について,最新の診断と治療から学ぶ
[7]肺高血圧症に対する肺移植
掲載誌
血栓と循環
Vol.24 No.1 86-88,
2016
著者名
伊達 洋至
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
呼吸器
/
小児疾患
診療科目
血液内科
/
循環器内科
/
呼吸器内科
媒体
血栓と循環
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

