「論文のポイント」
[1]aHUS患者の約半数に,補体因子,補体制御因子,凝固関連因子の遺伝子変異,および抗CFH抗体が同定される.
[2]aHUS患者に同定された補体因子および補体制御因子のアミノ酸変異は,異常分子の機能解析や立体構造モデリング,機能予測アルゴリズムなどから,機能獲得変異もしくは機能喪失変異であることが検討されている.
[3]遺伝子変異や自己抗体の有無は,aHUSの重症度の予測や移植後の再発リスクの予測,また抗補体薬エクリズマブの選択に繋がる可能性があり,その重要性は増している.
[4]細胞内のシグナル分子であるアラキドン酸含有ジアシルグリセロールをホスファチジン酸に変換する酵素DGKEの劣性変異(ホモ接合体変異もしくは複合ヘテロ接合体変異)が,1歳未満で発症するaHUS患者に同定された.
[5]DGKE遺伝子変異以外の遺伝子変異は,必ずしもaHUSを発症するものではなく,不完全な疾患発症の浸透度を示す.

